Production Notes - 前 編 - [韓国版 花より男子]

韓国版花より男子 DVD Box3に封入されているブックレットより

1.2年に及ぶ制作権獲得競争

2008年2月、グループエイトにより制作が発表された韓国版『花より男子』。これから1年あまりのちの09年1月5日に第1話が放送、瞬く間に上半期の大ヒット作に上り詰めたわけだが、実はここに至るまで、2年に及ぶ構想期間を費やしている。
台湾・日本で大ヒットしたこのタイトルの制作権を巡り激しい競争が繰り広げられていたが、そのためグループエイトは原作を入念に検証し、企画を練り上げることに尽力。「原作に忠実な脚色を一番の原則に」し、そのため「中堅、新人の区別なく原作のイメージに最も近い俳優をキャスティングすることを優先」させた。その徹底した姿勢とこれまでの実績による信頼も加味され、制作権を獲得したのである。


2.キャスティング秘話

このように、ストーリー検証に並んで重視したのが韓国版「F4」のキャスティングだった。制作が発表されるや、インターネットでは仮想キャスティングの話題で沸き、様々なスターの名前が噂された。その関心の高さもあり、巷では韓流スターのキャスティングを予想・期待する声が大きかったが、グループエイトのソン代表は前述の原則に従い、「すでに人気のスターから、ブラウン管に一度も姿を現したことのない新人までまんべんなく検証」した。キャスティングに費やした時間は約8カ月。20代前半の俳優を対象に数回に渡るオーディションを行ったが、それはグループエイト独特のものだった。例えば、セリフを読ませるといった演技力のテスト的なものではなく、彼らの普段の性格を見るような日常会話のやり取りや、オーディションとは知らせずにパーティに呼び、そこでの様子を観察するといった作業を重ね、普段の姿がキャラクターに似た俳優を選出していったのである。なかでも、道明寺司役に選ばれたイ・ミンホは、2回目のオーディションで原作のイメージに合わせて自らパーマをかけて参加。そういった意欲はもちろん、大勢の人間が自分を見つめているオーディション現場でもすこしも緊張することなく、特有の自信溢れる口調で堂々たる態度を見せ、「外見もイメージも原作にぴったりだった上、期待以上の演技スタイルで、今後演技力が伸びる可能性が高い」というチョン監督の賛辞もあり、抜擢された。が、実はグループエイトのソン代表は、オーディション以前にミンホのキャスティングを心に決めていた。その直感を確かめるために、ミンホのオーディションを徹底して行ったのだ。また、4人中最初にキャスティングが決まった花沢類役のSS501のキム・ヒョンジュンは、何よりその外見が「花沢類そのもの」という評価が大きかった。すでに人気アイドルとして知名度を持っていた彼は演技経験がないことが憂慮されていたが、そのイメージを確認するために行われたオーディションでは、“一度も笑わない”類風の四次元キャラクターを披露し、制作陣を満足させた。オーディションではなかなか決まらなかった美作あきら役は、候補の一人だったキム・ジュンにスタッフがプライベートの場を装って会い、普段の自然な姿まで確認して決定された。グループ内でメンバーの面倒をみる包容力や気配りが、「あきらスタイル」と評されたためだ。最後にキャスティングされたのは西門総二郎役のキム・ボムだった。クールなプレーボーイだが内面に深い傷を持つ難役のため、イメージはもちろん最低限の演技力が要されるキャラクターのため選抜は難航した。が、『エデンの東』で見せたタフなカリスマ演技が買われ、キム・ボムに白羽の矢が立てられることになった。とはいえ、ほとんど新人同然の4人が主演というのは、かなりの冒険だ。よって、「ヒロインの牧野つくし役には4人をリードできるだけのキャリアがある女優を」という要望を出していたチョン監督は、『19歳の純情』『王と私』など多くの作品で主演を演じてきたク・ヘソンを推薦。放送開始まで2ヶ月に迫った10月に、主要5人のキャスティングが発表された。


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超ドライアイの私。BOFを観ている時は全然気になりません・・・ハハハ
kimiです。
今回も『文字多め』で失礼します。

韓国版ファンの方ならご存知かとは思いましたが、載せてみました。
Production Notes 前編です。

昨今の日本のドラマはベルトコンベアで流しながら大量生産されている製品のように感じるのは私だけでしょうか?
色々と大人の事情があるのか、マンネリになっているのか、脚本家の腕が・・・なのかわかりませんが、話題優先・キャスティングは人気優先で単一的。脚色の内容にもあまり感動するようなものがなくなっているように感じます。


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BOF、こんな裏事情があったのですね。
韓国ドラマにまったく縁も知識もなかった私は、このProduction Notes読んでびっくりしました。
構想2年ですよぉ~・・・原作があるのに。
映画並みの労力、使ってるよぉ~と思ったのは私だけでしょうか?



後編に続く・・・



by kimi

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コメント 3

JC

kimiさん、昨日はありがとうございました。
グループエイトは「宮」を製作するときこのキャスティング方法で成功したので「花男」も同じようなやり方で役者を決めたと聞きました。
リダ・・製作陣を満足させる"四次元キャラクター" 爆笑。
kimiさん、今ならこの意味わかるよね~(笑)
ボム君は「花男」では抑えた演技でしたが『エデンの東』では凄かったよ~激しくてさ。

韓国ドラマ、特に韓国時代劇を見るともっとビックリすると思う。
映画並みのクオリティ~で130話とか(爆笑) 
今まで観た韓国時代劇でうわぁ~と思ったのはチュモンの1話。
オープニングがすばらしいんです。326さんに是非ッ観てもらいたいーー! 
by JC (2009-10-06 13:36) 

JC

ク・ヘソンちゃんは時代劇への出演が多い。それだけ演技力があるってことかしらん?「チル」「薯童謠(ソドンヨ)」 にも出てたなぁ~
by JC (2009-10-06 13:42) 

kimi

JCさん、こちらこそまいどお世話になってます。
リダの四次元キャラ・・・いいわァ~♡ 本人は至ってマジメなんだろうけど・・・それがちょっとズレててかわいいのよね♡♡
繊細だけど抜けてる(本人は全く自覚ない感じ)とこもポイント高し。
でも、本気でダンスすると(歌は・・・置いといて)キレのあるダンスでかっこいい。日本には・・・いないと思うな。こういうタイプ。
一家に一匹・・・じゃなくて一人いたら、飽きないし、楽しいだろうな。
今日も、昨日に引き続き大爆笑させていただきます・・・♪
by kimi (2009-10-06 17:09) 

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